本会について

概要
1  沿革
(1) 林業土木部門技術士会の発足(昭和44年(1969年))
 昭和44年3月12日に林業部門の中で治山、林道を選択した技術士試験合格者の有志19名(当時治山、林道は「林業」の中に含まれていた)が発起人となって林業土木部門技術士会が発足し会員 48名でスタートし、会長に水利科学研究所理事長武藤博忠氏が就任した。この時にフォレストコンサル創刊号が発行された。
(2) 林業部門技術士会の誕生(昭和46年(1971年))
 昭和46年6月11日に林業土木部門技術士会を発展的に解消し林業部門全体を包括する林業部門技術士会が誕生した。これをもって、森林部門技術士会の前身としている。
 初代会長は林業土木コンサルタンツ理事長小幡弘之氏が就任した。また、昭和51年に(社)日本技術士会の部会に林業部会が設置された。
(3)森林部門技術士会に名称変更(平成16年(2003年)4月1日)
 (社)日本技術士会は平成15年に「林業部会」を「森林部会」と改称した。これに伴い、林業部門技術士会を森林部門技術士会(平成16年4月1日)に名称変更を行った。
2  活動
主な活動は次の通りです。
(1) 日本技術士会との連携強化
(公社)日本技術士協会の活動に積極的に参画し、森林部門技術士会の意見・要望が反映されるよう努めるとともに(公社)日本技術士会への加入を促進
(2)研究例会の開催
 会員の資質向上、継続教育を目的として、各部会が主催して研究例会を開催
(3)会員相互の連携強化、情報提供
 機関誌「フォレストコンサル」を年4回発行し、会員相互の情報交換
(4)技術士試験及び技術士制度のPR
 技術士試験受験希望者に対し相談、助言を行い、森林部門技術士の養成確保
(5)技術士継続教育(CPD)の普及指導
 CPD部会を設置し、CPDの啓蒙普及の強化
(6)技術士(森林部門)の活用促進
 林野庁、都道府県林務担当部局に森林部門技術士の幅広い活用の要請活動
3  会員の概要
現在の会員は、正会員 545名、準会員18名です。(正会員の内訳は、林業・林産21名、林業95名、森林土木 378名、林産42名、森林環境33名です。(令和6年3月31日現在:複数科目の合格者がいるため、選択科目別会員数の合計は、正会員の合計に一致しない。)
森林技術士会会長
黒川 正美
ご挨拶
1   4月17日付で森林部門技術士会の会長に就任しました黒川です。皆様のご支援を賜りながら、この大役を全うできるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いします。まずはこれまで本会をけん引していただきました根橋前会長の長年に渡るご尽力に感謝申し上げますとともに、そのご功績に敬意を表します。
 当会は昭和46年に林業土木部門技術士会を発展的に解消し、林業部門全体を包括する「林業部門技術士会」として誕生しました。50年を超える長い歴史の中で、森林・林業・木材産業分野における課題解決に向け、技術者集団として取り組み、社会に貢献してきました。
2   活動の充実化と活発化
 活動の充実化と活発化を図るには、まず会員相互の連携、情報の共有、そして情報の発信が重要です。これまでも会誌「フォレストコンサル」の発刊、同報メールやホームぺージを活用した情報の共有や発信に努めてきましたが、様々な媒体やツールを活用し、さらなる会員相互の連携の緊密化、情報発信力の向上を目指し取り組んでいきたいと考えています。
 技術士には、技術士法において「資質向上の責務」が課せられており、CPD(技術士継続数育)の実行を通じて技術力の維持・向上、倫理観と品格の向上に努めることが期待されています。このCPD 活動を見える化する技術士登録簿への活動実績の記載、公表、さらには社会的な信用度を高め活用を促進するための「技術士(CPD 認定)」制度が一昨年から開始されました。本会においても(公社)日本技術士会森林部会と連携したCPD 講演会の開催、コロナ禍を奇禍としたオンラインで会場と遠隔地の会員を結ぶハイブリッド講演会の開催等により、多くの会員等が参加、利用できる取り組みを展開していきたいと考えています。
3   様々なステークホルダーとの連携強化
 本会の活動の充実化、活発化を図るには、様々なステークホルダーとの連携が重要です。技術士制度の充実や活用の促進を図るため(公社)日本技術士会との連携による行政機関等への働きかけ等を進めていきます。
 複雑化する課題に対しての対応やイノベーションを起こすには、様々な分野の技術の融合が有効です。多面的な機能を有する森林分野の技術は様々な分野との連携、協働することで、複雑化する課題に対応できる可能性があると考えます。技術士21の技術分野の連携、さらには産官学の連携を進めるほか、(公社)森林・自然環境技術教育センターとの連携により、CPDをはじめとする技術者支援活動等の推進を図っていきたいと考えています。
4   森林部門技術士の活躍の促進
 森林部門技術士の活躍を促進するためには、林野庁、都道府県等関係機関への活用要請を進めるとともに、行政等からの「地域林政アドバイザー制度」への参画要請や国際協力における派遣要請等に対して積極的に対応していくことが必要です。
 また、技術士としてもCPD 活動を通じた自己研鑚、資質の向上を図ることが必要であり、本会としても会員がCPD 制度を的確に理解し、その実行が図られるように引き続き普及指導に取り組みます。さらに森林部門技術士について理解を深めるため、様々な媒体、ツールを活用した技術士制度の普及、情報の発信に積極的に取り組んでいく考えです。
 以上、ご挨拶申し上げますとともに、会員の皆様には一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。また、関係者の皆様には一層のご指導をお願いする次第です。  
令和5年4月